nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

Rainbow BOSTON 1981 アルバムレビュー

Rainbow BOSTON 1981

1.Spotlight Kid
2.Love's No Friend
3.I Surrender
4.Man on the Silver Mountain
5.Catch the Rainbow
6.Can't Happen Here
7.Lost in Hollywood
8.Difficult to Cure
9.Long Live Rock N' Roll
10.Smoke on the Water

ジョー・リン・ターナー加入から約半年後のアメリカツアーからBOSTON公演を収録したアルバムです。この頃のLiveは良い演奏が多く安心して聴くことができます。

POINT1:音の分離が良く、全パートのプレイが明確に
サウンドボード録音のため、歓声はゼロですがその代わりに「Catch The Rainbow」の序盤でスナッピーの共振を拾っていたりします。バランス的にはキーボードが大きめ、ドラムが小さめではありますが、それを含めても良い録音です。普段よりドン・エイリーのプレイを堪能することができます。

POINT2:ジョー・リン・ターナーが絶好調
翌1982年以降では喉の調子が悪かったのか、あまり声が出ていない印象が強かったジョー・リン・ターナーですが、1981年に残されている音源ではかなり声が出ていて別人といっても良いほどです。例えば「I Surrender 」はスタジオ盤を超えるパフォーマンスで、これを聴くためだけにこのアルバムを買っても後悔ないかと思います。
ただし、「Long Live Rock’N’Roll」はGmからDmへ、「Lost in Hollywood」はBmからAmへとKeyを下げており、違和感が若干あるのは否めません。

POINT3:リッチー・ブラックモアのプレイ健在
リッチーのプレイは1982年以降、パフォーマンス低下を指摘されるようになりますが、1981年までは健在で、ガッカリするような手抜きプレイは皆無です。基本的にグラハム在籍時と同じレベルのプレイをしています。

これまでジョー在籍時の代表的なLive盤がなかったので、このアルバムの登場は嬉しいところです。
ボブ・ロンディネリは世間の評価よりも良いドラマーだったことを再認識できます。