Spotlight Kid
Miss Mistreated
Can't Happen Here
Tearin Out My Heart
All Night Long
Stone Cold
Power
Blues
Difficult To Cure
Long Live Rock 'N' Roll
Smoke On The Water
1982年8月18日アメリカツアー テキサス サンアントニオでのステージを収めたオフィシャル映像です。元々VHSビデオでリリースされており、1983年の夏に友達とテープが擦り切れるほど観た思い出が蘇ります。
この時期はRainbow史上最もアメリカで成功していた時期でもあり、メンバーのテンションもかなり高いステージとなっています。特にリッチー・ブラックモアの気合は素晴らしく、MAX級のアクションが楽しめる映像です。
残念ながらアクション重視のため、プレイ的には雑な部分も多いのですが、上機嫌でパフォーマンスを演じる37歳のリッチーを観れるだけでファンなら幸せを感じること請け合いです。
ギターソロを含めた演奏面はかなりコンパクトになってきており、中にはStone Coldのようにソロをやらない曲もあります。それ故、弾きまくるリッチーが観たい人にはオススメできませんが、その代わりギタークラッシュは存分に楽しむことができます。この頃はギター破壊音がキーボードプレイヤーのサンプリング音をかぶせるようになり、若干儀式的な部分も感じますが、この後のツアーではめっきり壊す回数が減ったのでこの日の映像は貴重な記録となりました。
この時、ジョー・リン・ターナーの声はまだ潰れておらず、甘いボーカルが全編安心して楽しめるのも嬉しいところです。やっぱりポップなRainbowも良いですね!
このステージのひとつの見どころは、実はボブ・ロンディネリのドラムソロだったりします。音で聴くとあまり楽しめませんが、絵的には見事なショーマンぶりがGOODなドラマソロタイムとなっています。当時実際に目の当たりにしたボブのソロは、スティック飛ばしのインパクトが非常に強かったことを覚えています。その様はこの映像でも収録されていますが、シンバルの反動を利用して飛ばすその距離はざっと20m程度は飛んでいた、と思います。あとで試してみたところ、我々のパワー?では3mくらいしか飛ばず、ボブ・ロンディネリは変なところで超人的であることが判明しました。
シメに銅鑼を叩くまでの勿体振りのしつこさも含めてともかくボブ・ロンディネリをゆっくり楽しめます。
ショーの中で、ドラムソロのシメではナパーム弾が発射、アンコールでは火柱が上がるというド派手な演出も見せ場のひとつです。
ともかくカッコよかった時代のリッチーとジョーを存分に楽しむことができる映像です。