ハードロックとヘヴィメタルの違いとは?
多分明確に定義することは不可能と思われる。
・ギターの歪みが激しい
・ドラムが縦ノリ
・ボーカルがハイトーン主体
・ベース、ギター、ドラムがユニゾンで疾走する
・ブルース感がない
・展開がドラマチック
・メタル一筋で多様性がない
ハードロック
・ギターの歪みがナチュラル
・ドラムが横ノリ
・ブルース感がある
・時にジャズっぽかったりファンキーだったり、フォークだったりと音楽性が広い
ディープパープルはレッドツェッペリンに比べると縦ノリと言われがちであるが、イアン・ペイスのドラムプレイは明確にスイング感がある。ロジャー・グローバーのベースは引き出しが多く何でもこなせる。
リッチー・ブラックモアのギターの歪みも2期までは非常にナチュラル。(第3期の音はレインボー初期に近い)
音楽性は案外広く、プログレ、ブルース、フォークからファンクまで手がけていることを忘れてはならない。
ところが、レインボーにおけるコージー・パウエルのドラムは完全なる縦ノリ。歴代ベーシスト達の影が薄いのもドラムのツーバスが前面に押し出されているためと思われる。
コージー&リッチー&ロニーの3頭政治は、パープルが発明した、クラシカルかつドラマチックなソロパートを更に磨き上げ、「様式美ロック」というジャンルを作り上げたと言える。
以上のことからレインボーの音楽性はディープ・パープルとは大きく異なり、非常にヘヴィメタル的であると考える。
ディープ・パープルはハードロックの帝王、レインボーはヘヴィメタルの始祖である。