nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

70年代後半の映画館の音響システム事情

センサラウンド方式:「大地震」「ミッドウエイ」「ジェット・ローラー・コースター」「宇宙空母ギャラクティカ」で採用されていたシステム。劇場内に巨大ウーハーを数個〜数十個外付けするシステムだった記憶がある。たしかに凄まじい重低音が鳴り響き、本当に振動しているような錯覚がした。しかし採用された作品は、「大地震」を除いてはどれもアメリカではTV用の映画だったのが不思議である。多分大人の事情があったのだろう。システム的には4ch立体音響とは異なり、ステレオ感がない一本調子の音響だったので、元々がモノラル録音の作品にでも対応しやすかったのではないだろうか。

サーカムサウンド:「サスペリア」「デアボリカ」といった東宝東和配給のオカルト映画で採用。実際には単なる4ch立体音響で、いわゆるハッタリだったとの話。なぜ「サスペリア2」ではサーカムサウンドとして宣伝しなかったのだろう?

レンブサウンド:「テンタクルズ」で採用。名称や当時の宣伝からして、センサラウンド方式と同様、重低音で観客を揺さぶることを主眼においたシステムだった模様。これはTVでしか観ていないのではっきりしたことは分からないが、見に行った友人の証言では、外付けスピーカーは存在してなかったらしい。あくまで推測だが、これも単なる立体音響だったのではないだろうか。

マテックス360
バンボロサウンド
ダブルテンションシステム
サウンド360
等々:この辺りになるともう訳が分からない。多分全てハッタリのはず。(違ったらごめんなさい)
当時、こういったシステムを謳っている映画は、低予算ホラー映画が殆どだったので、元々はモノラル録音のものが多かった筈である。日本公開時に音響だけ作り直していたとすれば、かなりのコストがかかったのではないかと思うが真相はいかに?