nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

ロニーとリッチー 続き

(昨日の続き)
リッチーという人は、自分に対する態度が時の経過とともに、変わることを異常に嫌うのではないかと思います。それはいくつかのインタビューでも明らかです。
メンバーとなったボーカリストたちは、ほとんどが無名の新人ばかりだったことから、そのときすでにスターのリッチーに対して、最初のうちは非常に謙虚だったようですが、名声を得ると同時に傲慢になって行く「LSD」(リードシンガー病)にかかってしまう事をリッチーは指摘しています。(多分、ギランは最初からあんな感じだったのでしょう。首尾一貫しているから問題なし!)

特にロニーに対しては手厳しく、インタビューでの悪口三昧を見たのは一度や二度のことではありません。
蜜月時には「もし僕が歌えたら、彼のように歌うだろう」とまで絶賛していたリッチーですから、ロニーのことをボーカルとして評価してないはずはないのですが、歌をほめることもなく、人間性を攻撃することに終始していたのは寂しい限りでした。

結局、リッチーは音楽よりも人間的な心地よさを重視してメンバーを選んでいたということなのかもしれません。

このあたりの彼の頑固さは、その後のロック界にとって大きな損失だったように思います。(あまり節操ないのも困りものですが)