nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

ビートルズ「アビーロード50周年盤」は9月27日発売っぽい

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r.nikkei.com

詳しい内容は不明ですが4枚組ということはかなりアウトテイクが…

ドラムの音量が大きくなっているのも確定っぽいです。 

 

amazonではすでに9/27発売予定との事で予約開始しています。

 

8/9追記

詳細がレビューされました。

www.daily.co.jp

 

amass.jp

 

レインボーの真価は断然LIVEにあり

レインボーのブートが今でも人気なのは、リッチー・ブラックモアのギターが、日によって全く異なるからだと考えられます。

ステージにおいてもフリーソロはともかく、楽曲中のソロはほとんどのロックギタリストはある程度のラインを守ったソロを弾くものです。それはスーパーテクニカルなイングヴェイにしてもインペリテリにしても同様です。ところがリッチー・ブラックモアはまるで形がなく自由なソロをLIVEで弾きまくるのが定番となっています。

Deep Purple時代も日替わりのソロではありましたが、第2期DPでは定型のランプレイが多くある意味安定した演奏が連日繰り広げられていたイメージでした(最もテクニカルだった時代でもあります)。

ところがレインボーになってからのリッチーは、定型なプレイをしなくなり、散文的なソロプレイと変化しています。特に「Catch The Rainbow」におけるソロはメロディ重視ながら乱調でもある、エモーションに満ち溢れたプレイをするようになっており、日毎の出来不出来がその日の気分に左右されていたものと考えられます。

そこがファンにとってはたまらないポイントであり、レインボーにハマると、おのずとブートを漁るようになってしまうわけです。

 

どんなに上手いギタリストでもソロが長くなればなるほど退屈してくるのは自然の道理です。

しかし、リッチー・ブラックモアだけは長くなればなるほど素晴らしいプレイとなっていくのが不思議ですね。1980年の東京公演での「Catch The Rainbow」はその好例です。聴けば聴くほど中毒性が高くなって行きます。

 

逆に完全にポップ路線に舵を切った1982年以降はちょっとハズレが多くなって来ている気がしますが…

1980年5月12日 東京公演3日目

Setlist

Eyes Of The World

Love's No Friend

Since You Been Gone

Man On The Silver Mountain

Catch The Rainbow

Lost In Hollywood

 

encore1

All Night Long

Blues

Will You Still Love Me Tomorrow

Long Live Rock'n'Roll

 

encore2

Kill The King

Long Live Rock'n'Roll

 

完璧なステージ構成と最高の演奏で定評がある1980年日本公演の中でも特に人気が高い東京3日目公演。オーディエンス録音ではありますが、かなり高音質な音源が存在しています。

 

この日のハイライトは「Will You Still Love Me Tomorrow」でしょう。

このキャロル・キングのカバー曲は、Rainbowとしては珍しいタイプのバラードですが、グラハムの魅力が存分に発揮された名演で、シングルとして発売する予定があったくらい、リッチーが気に入っていたと言われています。特にCメロでのグラハムの哀愁に満ちた歌いっぷりは深く心に沁みます。

この曲の後、メンバー紹介からの「Long Live Rock'n'Roll」の流れのかっこよさは鳥肌モノです。

 

1980年の日本公演での「Love's No Friend」はどの日も素晴らしいギターソロが聴けますが、特にこの日と東京2日目の5/9のソロは、高いテンションの凄まじいプレイとなっており、Deep Purple「Live in Japan」の「Child in Time」を彷彿とさせるほどです。

 

この時期のステージ構成は一分のスキもなく流れるように進行するため、退屈することなく最後まで聴くことができ、映像がないにも関わらずギター壊しさえも楽しめるLiveとなっています。

 

コージー、ドン、ロジャーのプレイも言うまでもなく素晴らしく、ドン・エイリーが「あと何年か同じメンバーで続けていたら、Led Zeppelinのようなバンドになれたのに…」と未練ありげに語ったのも納得です。

 

Rainbow のニューアルバムがクリスマスに発売?

Rainbow Fanclan Legacy によると、ドイツでのインタビューに答えたリッチー・ブラックモアが、Rainbow のニューアルバムについて言及したとのことです。
ただし、「長いスタジオ作業はしない」らしく、既出の3曲「Black Sheep of Family」「The Storm」「Waiting for a Sign」は収録されそうですが、それ以外に新曲があるかどうかは不明です。「現在のRainbow はノスタルジーのためにやっている」との言葉から、過去の曲のリブートはあるかもしれませんね。

Ritchie Blackmore’s Rainbow が新曲「The Storm」をリリース


The Storm

Ritchie Blackmore’s Rainbowは5/17に新曲「The Storm」を発表しました。

Blackmore's Nightが2001年に発表したアルバム「Fires at Midnight」中の楽曲を、Rainbowで演奏した一曲です。

アップテンポのナンバーではありますが、Rainbow的ロックナンバーとは異なる曲調であり、Rainbowとは別の、いわゆるBlackmore‘s Night的世界観というものが確立していることの証明となりました。

 

 

Ritchie Blackmore'sRainbow「Black Sheep Of The Family」の新録ヴァージョン

Ritchie Blackmore'sRainbowが「Black Sheep Of The Family」の新録ヴァージョンをリリースしました。

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前回新録の「I Surrender」はギターフレーズがイマイチであまり聴く気が起こりませんでしたが、今度のギターはいいじゃないですか!

のっけから、らしいフレーズが大爆発かつ起承転結のあるソロとなってるので大満足です。

ラストでやり過ぎました的に終わるのが笑えます。

ロニー・ロメオはロニー・ディオそっくりではありますが、良いボーカリストであることを証明していますし、個人的には前のバージョンよりも好きかもしれません。

 

1976年12月5日 大阪公演

Setlist
Kill The King
Mistreated
16th Century Greensleeves
Catch The Rainbow
Man On The Silver Mountain(~Blues)
Stargazer
Still I'm Sad(Key Solo~Drum Solo1812 Overture)

 

Encore
Do You Close Your Eyes  

 

大阪公演の初日です。最上級のオーディエンス音源が存在しています。

 

大阪公演ではライブ盤のためのレコーディングが行われており、その初日ということもあり、少し固い感じがしますが、どの曲もやっぱり素晴らしい出来です。

唯一「Mistreated」のソロの序盤で福岡公演のようなロングフィードバックが上手く続かず途中で音が切れてしまったことでこの日のレコーディングを諦めたのか、早々にギターソロパートを切り上げていることを除けば最高のパフォーマンスとなっています。

この日の「Lazy」は無軌道なプレイがめちゃくちゃカッコ良いです。

 

「Catch The Rainbow」は歌の出だしがちょっと細いのを除けば、最高のパフォーマンスだと思います。

 

ライブ録音が失敗したことでヤケになったかのように、リッチーがギターをラフに弾いている様が逆にRockしていて、聴いていて熱くなれるステージです。

 

Live Between The Eyes (1982年8月18日サンアントニオ)

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Spotlight Kid

Miss Mistreated

Can't Happen Here

Tearin Out My Heart

All Night Long

Stone Cold

Power

Blues

Difficult To Cure

Long Live Rock 'N' Roll

Smoke On The Water

 

1982年8月18日アメリカツアー テキサス サンアントニオでのステージを収めたオフィシャル映像です。元々VHSビデオでリリースされており、1983年の夏に友達とテープが擦り切れるほど観た思い出が蘇ります。

 

この時期はRainbow史上最もアメリカで成功していた時期でもあり、メンバーのテンションもかなり高いステージとなっています。特にリッチー・ブラックモアの気合は素晴らしく、MAX級のアクションが楽しめる映像です。

残念ながらアクション重視のため、プレイ的には雑な部分も多いのですが、上機嫌でパフォーマンスを演じる37歳のリッチーを観れるだけでファンなら幸せを感じること請け合いです。

 

ギターソロを含めた演奏面はかなりコンパクトになってきており、中にはStone Coldのようにソロをやらない曲もあります。それ故、弾きまくるリッチーが観たい人にはオススメできませんが、その代わりギタークラッシュは存分に楽しむことができます。この頃はギター破壊音がキーボードプレイヤーのサンプリング音をかぶせるようになり、若干儀式的な部分も感じますが、この後のツアーではめっきり壊す回数が減ったのでこの日の映像は貴重な記録となりました。

 

この時、ジョー・リン・ターナーの声はまだ潰れておらず、甘いボーカルが全編安心して楽しめるのも嬉しいところです。やっぱりポップなRainbowも良いですね!

 

このステージのひとつの見どころは、実はボブ・ロンディネリのドラムソロだったりします。音で聴くとあまり楽しめませんが、絵的には見事なショーマンぶりがGOODなドラマソロタイムとなっています。当時実際に目の当たりにしたボブのソロは、スティック飛ばしのインパクトが非常に強かったことを覚えています。その様はこの映像でも収録されていますが、シンバルの反動を利用して飛ばすその距離はざっと20m程度は飛んでいた、と思います。あとで試してみたところ、我々のパワー?では3mくらいしか飛ばず、ボブ・ロンディネリは変なところで超人的であることが判明しました。

シメに銅鑼を叩くまでの勿体振りのしつこさも含めてともかくボブ・ロンディネリをゆっくり楽しめます。

 

ショーの中で、ドラムソロのシメではナパーム弾が発射、アンコールでは火柱が上がるというド派手な演出も見せ場のひとつです。

 

ともかくカッコよかった時代のリッチーとジョーを存分に楽しむことができる映像です。

 

リッチー・ブラックモア"手抜き"の真相?

リッチー・ブラックモアは日本公演では"手抜き"をしているんじゃないか?1982年くらいからファンの間で囁かれだした疑惑です。

 

当時の私も、それまでのリッチーの素晴らしいプレイと比較すると1982年辺りから急に雑になったと感じていましたし、その後の再結成Deep Purpleでのプレイもかなりガッカリすることが多かったため、"手抜き疑惑"は事実であったとつい最近までそう確信しておりました。

 

ところがつい先日久し振りに「Live Between The Eyes」をフルに見返して、ちょっと事実認識を改めた方が良いのかもなぁ、と思うようになりました。

 

1981年までのSetlistは一曲ずつがかなり長くプレイされており、ギターソロも長尺を弾きまくれるスキマが充分にありました。ロングソロにを最も得意とするリッチー・ブラックモアにとって真価を発揮できる構成だった訳です。

ところが1982年からはSetlistは曲数が増加し、演奏がかなりコンパクトとなっています。楽曲重視の姿勢でギターソロは8小節から16小節程度で収めるようになりました。

 

これはアメリカで成功するための秘策だった可能性が高いです。長いインプロヴァイズはアメリカでは受けないことを考慮したものと考えられます。リッチーは自分の持ち味を捨ててでもアメリカで成功したかったのでしょうか?

その分、ステージアクション優先でプレイしたことでプレイが雑になったのではないかと想像します。(まさにヤニック・ガース的状態)

更に本来、短い尺のソロはあらかじめ作曲されたメロディを弾くことが多いものですが、リッチーは意地でもインプロヴァイズしますので、上手くまとめるのは難しかったのかもしれません。ただし1982年以降もブートで聴くと、良いプレイの時も少なからずあります。

 

といったことから、私の中では決してリッチー・ブラックモアは"手抜き"をしていた訳ではなく、プレイの優先度が変わっただけだった、という認識に変わりました…