nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

長距離ランナー、リッチー・ブラックモア

76年〜81年くらいまでの、ライブにおけるリッチー・ブラックモアは本当に凄かった。時に10分を超えるほど長丁場のソロでも、全く飽きさせない、メロディアスかつスリリングなプレイを繰り広げていた時期である。(もちろん、好・不調の差はあるが)

確かにイングヴェイヴァン・ヘイレン等、後続のギタリストとテクニック的には比較にならないかもしれないが、ことロングソロにおいては、今の基準で見てもリッチーはトップクラスの存在だと思う。(匹敵するのはスティーヴ・ヴァイ、ウリ・ロートくらいか?)

陸上に例えれば、リッチー・ブラックモア=マラソンランナーであり、彼の真骨頂は短いソロでは味わうことができない。
ところが82年以降のリッチーは、ライブではともかくレコードでは全くと言っていいほどロングソロを弾かなくなってしまった。正直、8小節に小綺麗にまとめるタイプのギタリストではないだけに、とても本領を発揮できていたとは思えない。不得手な短距離走ばかりを走るようになってしまったのは本当に残念である。当時の時流を考えてのことだろうが、ギタリストとして正当な評価を受けるために、もっとロングソロを弾いておくべきだった。


何にしても、ギタリストとして、リッチー・ブラックモアは日本以外でも、もっと高い評価がされても良いのではないかと思ったりする今日この頃である。