nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

1980年8月16日 キャッスルドニントン

Setlist

Eyes Of The World

Love's No Friend

Since You Been Gone〜Over The Rainbow

Stargazer

Man On The Silver Mountain

Catch The Rainbow

Lost In Hollywood
(〜A Light In The Black〜Difficult to Cure)

 

Encore

All Night Long

Blues

Will You Still Love Me Tommorow

Long Live Rock 'n' Roll

Kill The King

Long Live Rock 'n' Roll

 

コージー・パウエルのRainbowにおける最期のステージであり、グラハム在籍時のハイライトだったのがこの「Monsters Of Rock1980」です。リッチー自身が「テクニカルな問題はあったが納得できるステージだった」と語っている通り、若干力が入りすぎたのか、細かいミスはありますが、全体的に非常にエキサイティングで魂のこもった演奏が繰り広げられています。

 

この日の音源はずっと小出しにされ続けており、30分のハイライト映像やオムニバス盤「Monsters Of Rock 1980」に「Stargazer」「All Night Long」がアルバム「Final Vinyl」に「Since You Been Gone」が収録されていたので、完全版の登場が待たれていた訳ですが、2016年にようやくオフィシャルなライブ盤が登場しました。

f:id:cozymoore:20190719235021j:image

タイトルは「MONSTERS OF ROCK LIVE AT DONIINGTON 1980」残念ながら「Love's No Friend」「Man On The Silver Mountain」は音源自体が見つからず未収録となっていますが、今までオーディエンス録音でしか聴くことができず、飛行機の爆音に悩まされていたことを考えたら嬉しい限りです。

 

そう、あくまでも相対的に考えれば相当な高音質です!

 

このライブ盤は一部オーバーダビングも実施されており、どのタイミングかは不明ですが、録音状態が悪くベースを追加録音したとの話があります。ちなみにライブ映像に収録されている「All Night Long」はバッキングのみオーバーダビングされていましたが、このライブ盤も同じバージョンが使われている(ギターソロは差し替えられていない)ことから、少なくともこの曲は映像用のマテリアルを使っていることがわかります。

 

この日の「Stargazer」は本当に素晴らしい名演です。リッチーのギターはリフ、バッキング、ソロ全てが素晴らしいですし、ロジャーのベースは重く的確なリズムを刻んでいます。ドンのキーボードは楽曲の劇的なスケールアップに貢献しており、グラハムのボーカルも非の打ち所がありません(歌詞が覚えられなかったというのがウソみたい)。そして、コージー・パウエルの神々しいプレイの数々には息をのむしかありません。

 

ともかく、ファンならば必携のアイテムでしょう。