nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

Rainbowのキーボードプレイヤー

リッチー・ブラックモアほど優秀なキーボードプレイヤーを必要とするギタリストはいないかもしれません。リッチーは基本的にリフ命のギタリストで、バッキングに注力して楽曲をリードするタイプではありません。よってキーボードプレイヤーの仕事が増える事となり、Rainbowのキーボードはハイレベルなメンバーとなっています。

 

トニー・カレイ
コージー・パウエルらのインタビューでわかるのは、トニー・カレイがリッチーから嫌われていたという事です。もはや腕前すら関係ない程の確執があったようで、真偽のほどは不明ですが「A Light in Black」のソロが弾けずスタジオミュージシャンを雇ったという有名な話に繋がったのでは、と考えられます。
実際のステージでのプレイはクラシカルで美しいメロディのプレイが印象に残ります。Rainbowにおけるソロパートの重要性からみると、世界観を含めて歴代最高のキーボードプレイヤーと個人的には認定したいところです。

 

ドン・エイリー
ドン・エイリーはRainbow加入までのキャリアも多彩で、すでにその実力は知られた存在でした。(まさかDeep Purpleに加入する日が来るとは思いませんでしたが)超絶スピードのソロパートを正確に弾きこなす腕前は確かで、テクニック面では歴代最高のプレイヤーだと思います。
ドンは「Down to the Earth」時のメンバーを非常に高く評価しており、「このまま継続すればLed Zeppelinのようになれたのに残念」とのコメントを残していました。ジョー・リン・ターナーは後日「ドンがボブ・ロンディネリの事をとても嫌っていて最悪だった」とインタビューで語っていましたのでコージー・パウエルへの思い入れが強かったのかもしれません。

 

デイヴ・ローゼンタル
リッチーのお気に入りキーボードプレイヤーです。その後ビリー・ジョエルのツアーメンバーに抜擢された事からも分かる通り、ポップセンスに優れたプレイヤーです。「Bent Out of Shape」は実質ジョーとデイヴの作品だと言う人がいるほど、Rainbowにおける貢献度は高いものがありました。
ただし、ステージにおけるソロは可もなく不可もないプレイが多い印象で、個人的評価は少し低くなってしまいます。

 

3人を比較すると
楽曲貢献度 : デイヴ≧ドン>トニー
インスト曲貢献度 : ドン≧デイヴ
スタジオ盤ソロ : トニー>ドン>デイヴ
ステージでのソロ : トニー>ドン>デイヴ
(あくまでも個人的見解です)