nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

リッチー・ブラックモアのギタープレイ研究

1961~1969(セッション &第1期Deep Purple )
Deep Purple - Kentucky Woman (Neil Diamond cover)

ギブソンES-335をメインに使用していた時代のプレイは度々スケールを逸脱するスリリングなプレイが売りでした。かなり歪んだ太いサウンドでタフなメカニルフレーズを難なくこなす姿はとにかく若い!としか言いようがなく、今聴いても古さを感じさせません。(もちろんどのスーパーギタリストにも言えることですが)

1970~1973(第2期Deep Purple )
Lazy - Deep Purple
Deep Purple - Child in Time - Made in Japan (1972)

ストラトキャスターに持ち変えてから、かなり歪みは減り、トレブリーなサウンドに変わりました。この頃のプレイは小指を絡ませたRUN 奏法が特徴的で、ともかく熱い情熱を感じさせる時期です。「Lazy 」のスタジオバージョンや「LIVE in Japan」での「Child in Time」がその好例ですね。ちなみに再結成後も「Child in Time」は演奏され続けていますが、私が聴いている範囲ではこれ以降締めの3連フレーズを完璧に弾きこなせてないと感じます。

1974〜1978年(第3期Deep Purple〜ロニー期Rainbow )
Rainbow - Catch The Rainbow / Live in Munich 1977
この時期になるとAIWAのテープエコーが登場し、ブースターとしての効果を発揮したためかなり歪みが強くなっています。プレイも変化が見られ、ハミングバードの多用やフリージアン・スケールの導入が始まりました。
以前のようなRUN奏法は減少しましたが、その代わり「On Stage」での「Catch The Rainbow 」や「Mistreated」のようにストーリー性のある超ロングソロが聴ける時代で、個人的には最も好きなプレイが多い頃です。

1979〜1981年(グラハム〜ジョー初期)
Rainbow - I Surrender - 1981
この時期のサウンドは少し細くトレブリー、歪みは減りエコーが強く効いていたというイメージがあります。
プレイ自体に大きく変化はなく、相変わらずスケールの大きなメロディアスなソロが随所で聴けます。

1982年〜1992年(ジョー中期〜再結成DEEP RURPLE)
RAINBOW Spotlight Kid [LIVE IN JAPAN 1984]

この時期はなぜか、艶のないドンシャリな音となっており、ザラザラした歪みが強すぎるサウンドはプレイにも悪影響を及ぼしているように思います。日によっては手抜きのプレイが多かった気がするのは私だけでしょうか?その原因がモチベーション的な問題なのか、当時噂された指の怪我なのか、それ以外の理由なのか真相は藪の中です。

1993年以降

Ritchie Blackmore's Rainbow - Black Masquerade (Black Masquerade)
アンプがENGLに変わり、音色に艶が戻りましたね。同時にBlackmore's Nightでアコースティックプレイを開始したことが影響したのか、かなり丁寧なプレイが増えたように感じます。
年齢的な問題もあり、熱が足りないのは否めませんが、ファンとしては、未だにロックを演奏してくれていることを喜ぶしかありません。