nijiken

ロックバンドRainbowを研究するブログとしてスタートしましたが、幅広い話題を取り上げたいと考え、ブログタイトルを変更しました。

ギタリスト"リッチー・ブラックモア"のルーツを探る その2

3.速弾きへの傾倒

若かりし頃のリッチー・ブラックモアは誰よりも速く弾くことに腐心し、猛烈な練習を日々行っていた。この頃はなんでも速弾きしてしまい、スローやグルーヴという概念は持ってなかったらしい。

後のイングヴェイ・マルムスティーン登場時もそれまでにない速弾きでセンセーショナルだったが、リッチー・ブラックモアも全く同じような道を進んでいたのである。

ディープ・パープル初期までのリッチー・ブラックモアのプレイはカントリー&ウエスタンからの強い影響を受けており、当時ギブソンES 335を使用していたのも速弾きをするためだった。徐々にプルージーなプレイに興味を抱きだし、フェンダーストラトキャスターに持ち替えた事で大きなプレイの転換を行ったのである。具体的には、メジャー・スケールからマイナー・スケールへの移行、あまり得意でなかったビブラートを導入したが、習得まで2〜3年かかったと語っている。

 

4.ブルージーではないプレイスタイル

リッチー・ブラックモアがブルージーなプレイへ興味を持ったのは、ハードロックという音楽がブルースから発展したものであるため。どちらかというとアート・ロックを志向していた第1期ディープ・パープルの方向性を、一気にハードロックに転換させたことが起因となっている。

しかし、元々のバックボーンにブルースがなかったことが幸いし、リッチー・ブラックモアは新しいハードロック・ギターを作り上げたと言える。あまりブルージーではなく、メカニカルかつクラシカルなギタープレイは個性となり、ビッグ・ジム・サリヴァンが助言した通りの唯一無二の存在となることができたのである。