ディープ・パープルは現役のミュージシャンである
70年代〜80年代を彩ったロックバンドの数々、驚いたことに今も普通に活動しているバンドが沢山あります。ジャーニー、TOTO、デフレパード、カンサス、ボストン、モトリークルー、ブルー・オイスター・カルト、チープトリック、ホワイトスネイク、アンヴィル、ヴァン・ヘイレン、アイアン・メイデン…キリがありません。もちろんレインボーも活動中です。
流石にこれら全てのバンドを今も追っている人は少ないとは思います。メイデンやヴァン・ヘイレンらはいうまでもなく現役バリバリのバンドですが、他のバンドはどうしてもナツメロ大会になりがちなのは致し方ないところではあります。(もちろんレインボーも)
そんな中、現在のディープ・パープルの現役感は称賛に値します。前作のアルバム「Infinite」も良作で、パープルらしさを残しながらも現在進行形のハードロックを作り上げていて驚きました。
リッチー・ブラックモアとジョン・ロードを失い、良い意味で開き直ったことがバンドを生まれ変わらせたわけですが、ここまで第一線で継続させた現メンバー、特にイアン・ギランとロジャー・グローヴァーには感服します。
ロックの殿堂入りでリッチー・ブラックモアとの共演をむげもなく断ったことは、リッチーの立場からしたら有り得ない対応でしたが、ギランらの立場からしたら、「お前がボロ切れのように捨てたモノをオレたちは懸命に作り直したんだ。今更良いとこ取りするなんて許せない」となるのも納得してしまいます。
長い人生、誰が勝者で誰が敗者なのか?
ホントはそんな事はどうでも良い事なんでしょうね。